失礼男の攻略法
トントン・・・・
絶好調と言っても美希ちゃんと同じくらいの時間に帰れるわけもなく調べものをしていたら、不意に執務室のドアがノックされた。
この時間に誰だろうと思いながら「はい」と返事をすると、開いたドアから現れた人が意外過ぎて、手に持っていた本を落としてしまった。
「久しぶり、千秋ちゃん」
穏やかな笑みを浮かべているのは直樹さんだ。
「お、おひさしぶりです」
どもりながら、ただそう返すしかできないでいると
「まだ、仕事?」
キョロキョロと執務室内を見渡しながら問いかけてくる。
「いえ、もうほとんど終わってるんですが・・・」
あまりにの唐突な出来事に気を取られてバカ正直にこたえてしまうと
「じゃあ、ここで待ってるね。飲み行こうよ」
ものすごくマイペースに誘いながらも、決定事項のように話していらっしゃる。