失礼男の攻略法

「とんでもない。むしろ、本当にこんな小娘ですみません、って感じです」

さっきと同じことを繰り返すと

「語彙力ないね~」

なんて、また笑われる。でも、ホントにそう思うのだ。

決してイケメンではないけど、柔らかい笑顔が素敵で大人の落ち着きがあって、しかも弁護士の中でもエリートコースを行く国際弁護士さん。きっと紹介なんかされずとも、引く手あまただ。それなのに、多少顔は整ってる部類には入るかもだけど、色気があるでもない、かわいげがあるでもない、仕事で有利になるでもない、そんな相手を紹介されても困るだろう。

そんなことを考えて反応に困っていると、どんどん砕けてきた直樹さんは

「まさか叔父さんが連れて来るのが、こんなかわいらしい子だとは思わなかったよ」

甘い視線とともに、自分からかけ離れていると思っている言葉を投げかけてくる
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