ヒカリのように


陽炎って聞いた時なにもピンと来なかったし引っかからなかった。


「…確か今は昴が総長やってるって聞いたな」


輝はそう言ってお酒を飲む。

…その人と私友達です。

なんて言いづらい。


「へぇ」


今の私にはこの言葉が精一杯だった。



「若頭ぁ~飲みましょう!!」


すると少し離れたところからおじさんが輝を呼んだ。

「陽葵、今日はもう寝な。これ以上いたらいつもみたくあいつらのダル絡みの餌食だぞ」


……慣れてるからいいけど、ちょっと今日は疲れたから寝ようかな。


「うん、そうする」


そう言って私は立ち上がるとこの部屋を出た。





「あ」


すると出たところに暁さんが立っていた。

「どうしたんですか?」

「輝は?」

私の質問を質問で返してくる暁さん。

「…まだ飲んでると思います」


さっき呼ばれてたしね。

「わかった。
明日輝、朝早いんだ。そろそろ終わりにしないとな」


……そっか。


「呼んできましょうか?」


「大丈夫、陽葵は寝な。おやすみ」

「そうですか、おやすみなさい」


暁さんはそう言って私が出てきたばかりの部屋に入っていった。


暁さん、輝のこと好きだよね。

私は自室に向かった。


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