umbra 〜約束の日〜
さっきからずっと視線を感じる。俺は顔を伏せているから誰かは分からないが、教室に入る前から今まで近づくなオーラ全開なのに隣でじっと見られてんだけど。
「燐だよな・・・・・・?」
「この席に座ってんだからそうだろ。」
「髪切ったんだな。寝てなかったら顔も見れたのに・・・・・・」
俺、一応起きてんだけど。でも、今は顔を上げたらいけない気がする。
「なぁ、慶也、授業サボろう。」
「あぁ。」
慶也たちは仲直りしたっぽいな。昨日は本当に大変だった。それにしても、あいつらあんまり元気無かったような気がする。