umbra 〜約束の日〜
その声が聞こえた直後、保健室のドアが開けられる。俺たちが来たのはついさっきなのに、最初から来ることが分かっていたような反応。
「航君、慶也君、燐が倒れたの君たちのせいだからね。」
さらっと笑顔で言われた言葉。俺たちは正直、意味が分からなかった。それと同時に燐とはどんな関係なのかを疑問に思った。
「何で俺らのせいだって言い切れるんだよ。」
慶也が言う。上履きの色をみてタメだと判断したらしい。
「はぁ。 まさかの自覚ないのかー。君たちさ、心当たりとかないの?」
「そんなもん、ねぇよ!」
「ふ〜ん。燐が気づかないとでも思ったの? 」
こいつの言う通り、本当に心当たりが無いわけじゃない。最近、いや、話さなくなってから帰り道、途中までだけど燐の尾行をしている。尾行って言っても遠くから見ているだけ。