umbra 〜約束の日〜






「俺だ。 今すぐ紅狼の倉庫まで飛ばしてこい。」









誰かに電話をかけたと思えば、一言だけ言って電話を切った。その声は怪我した人とは思わせないようなものだった。










「お前らは帰れ。」










仮面越しに聞こえる機械の声で言われる。茶髪のやつにも、航にも言われて決意は固まっている。











「あぁ。 助けてくれて本当にありがとう。」
















「お前に死なれたら困る。」











帰り際にそう言われた。もうほとんどのやつが倉庫を出ていて、残っていたのは数人。








「お前らは誰なんだ?」











「俺らはStealthだ。」










Stealth。 意味は分からないから帰って調べよう。







「そうか。 ありがとう。」










そう言って俺らは帰った。後に引けるものはいっぱいあるが、この状況の中、帰らないことは許されないようだった。

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