片翼の運命
机の上に鞄を置いて、その上に頭を乗せる。
ぽす、と空っぽの鞄から空気が抜ける音がした。
疲れてしまった。
新しいクラス。新しい教室。新しいクラスメート。
新しい席。
新しい……。
とん、と頭の上に何かがぶつかる。
目を開けると、こちらにバインダーが差し出されていた。
ゆっくりとその先を見ると、アンバーの瞳がこちらを向いている。何か言いたそうだけれど、何も言わない。
口でも利けなくなったのだろうか。
わたしは言葉が紡がれるのを待っていると、遮るように誰かが「望月」と呼んだ。