片翼の運命
大丈夫だから、と宥めた。すごく心配そうな顔をして、鞄を持つ。
「そういえば、お母さん」
「なに?」
「どうして、わたしのこと見つけられたの?」
それを聞いてお母さんが困ったような笑みを見せた。何をどう言おうか迷っているようだった。
わたしが帰ってこなくて心配になったから裏山まで捜しに行った、と答えるのだとわたしは思った。でも違うのならば、どうしてわたしは見つかったのだろう。
あそこで遊ぶ子供の気配は無かった。暗くなり始めていたし、誰か来ると言うのだろう。
誰があの場所を……。