片翼の運命

曖昧にそう言って、クラス表に視線をやった。
去年も同じクラスだった女子も少しだけいる。

再び歩き始めた。廊下では同じクラスになったやらなれなかったやらの声が多く聞こえる。

わたし達の教室は二年A組。二階にある。
欠伸を噛みしめて教室に入ると、ある席の周りを数人の男女が囲んでいた。

「うわ、コロニーできるの早い」

夏菜子はクラス内で出来るグループのことをコロニーと呼んでいる。

それをガイダンスのときに聞いて、わたしは面白い子だと確信した。

「美衣ちゃんたち、今年もよろしく。席指定だよ」


< 5 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop