片翼の運命
放課後、部活に行く夏菜子と船川を見送って、わたしも靴箱に向かった。
バレー部とバスケ部では同じ体育館をふたつに分けて使っているらしい。
部活に入っていないのはわたしの判断だけれど、二人の背中を見ると羨ましいような、寂しいような気持ちになる。
靴を履き替えて校舎を出た。
すぐ近くに人の気配を感じて足を止める。
「び、っくりした」
「びっくりさせた」
「……どうしたの?」
近づいて良い、でも避けて良い。
わたしはそれに対応できずにいた。
わたし達は二人の世界に住んでいるわけじゃない。