片翼の運命

船川と名乗った男子は気さくに自己紹介をした。わたし達もなんだかんだコロニーを作っている。

担任の先生が教室に入ってきて、各々が席に着いていく。

取り巻きのいなくなったのを確認して、わたしも自分の席に落ち着いた。横に鞄をかけて前を向く。

……背中広いな。

というより背が高いから広く見えるのか。夏菜子の言う天然ダークブロンドを見つめる。

昔よりははっきりとした髪色。猫の模様も大人になるにつれて変わってくることもあるらしい。

いや、彼は猫じゃないけれど。

ふと振り向いた彼と、目が合った。
逸らす瞬間を逃した。


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