片翼の運命
綺麗なアンバーの瞳。珍しいそれは狼の目に多いと知ったのは、何からだったか。
子供は残酷だ。子供でなくとも、自分たちとは違うものを持つ人間は差別と偏見を向けられる世の中で、彼はいじめられたことなんて一度もない。
その美しさ故に。
先に逸らしたのは彼の方だった。
机の上にぺらりとプリントが置かれて、「あ、どうも」と零れたように声が出た。
プリントか、だよね、用もなくこちらを向くはずがない。
随分久しぶりに目が合ったので、心臓が煩く鳴っている。びっくりした、本当に。
「明日は健康診断なので、きちんと出席するように」