彼の本性、あたしの秘密
「こら!凪!起きろぉ!」
激しく鳴り響く目覚まし時計。
「ぅ…ん…」
ぅわ~凪の声、色っぽ…
…じゃなくて!
何考えてんだぁ~あたしは!
変態かっ!
「凪…起きてよ…」
これだけ大きな音を出しても、起きない凪に半分諦めを感じるあたし。
カーテンをあけて、朝の日差しを…っと思ったけど、生憎雨…
あ~くそっ!凪起きてよぉ!
っか時間!
遅刻寸前だしっ!
「凪っ遅刻するよっ!早く!起き…?」
イキナリむくっとあっさり起き上がる凪。
「聞こえてる。支度するから部屋出とけ…ぅ~ねむ…」
えらく寝起きがいいな…なんて思いながら、凪の部屋を後にする。
不意に時計を見た。
「もうホームルームは出られないな…」
ふぅ…と、ため息を漏らし、凪の朝ごはんの支度をしはじめた。