彼の本性、あたしの秘密
一緒にいたいから。
一緒にいたいから、寝たフリして。
一緒にいたいから、学校サボって。
一緒にいたいから、一緒にいる。
凪…
蜜羽…
あたしたち、
俺たち…
ずっと一緒だよね?
離れたくないんだよ。
どこにも行って欲しくないんだよ。
だから…傍に居て?
ずっとずっと…
――――――
――――
「ゆ…め?」
「蜜羽?」
あぁ…そうだった…
眠たいからってあたしも凪ももう一度寝ちゃったんだっけ…
「変な夢見た…」
凪がどこかに行っちゃうような…
「俺も。胸糞わりぃ~」
凪はそう言って、傍に置いてあった水を口にする。
その姿さえ様になっていて思わず見とれる。
「何?」
視線に気付いたのか、あたしに問いかける凪。
「え?ぃや…何も…」
控えめに答えを返すあたしを凪は凝視した。