彼の本性、あたしの秘密
あたしは凪を机に促し、イスに座らせた。

「うわー…てきとーだな…」

「もっ文句ある?」

せっかく作ったのに!っと思って言い返すあたし。

「文句?あるに決まってんじゃん」

「なッ!」

「俺にたてつく気?つか、俺を誰だと思ってんだよ」
「俺は俺でしょーっ!?」
あたしはその時気付いてなかった。
凪のSスイッチが入ってたことに。


「ふぅん?言い返すんだ?」

「え゛?」

ようやく、凪の様子が違うことに気付いたあたし。
焦る、慌てる。


凪はあたしのあごをクイッと上に持ちあげる。


…まるでキスするかのような。
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