大切なもの【完結】
「キスだけじゃ終わらなくなりそうで。つーか終わらなくなるとこだった」


「終わらなくていいだろ。なんで避難するんだよ」



悠貴が首を傾げている。



「ちゃんとできる自信ない」


「ふーん。かわいい郁人くんですね」



よしよしと俺の頭を撫でる。



「っ…悪かったな。経験なくて」


「経験がないことぐらい彩香だってわかってんだろ。ってかケーキうまかった?」


「ケーキ?」



しらない出来事に今度は俺が首をかしげる。



「は?食べてねぇの?」


「料理は食べたよ?」


「だから、ケーキ!昨日の夜頑張って作ってたってたって彩香の姉ちゃん言ってたけど」



頑張ってつくってた?
俺、知らない。

あ…



「帰るって言ったときにケーキって言いかけてたきがしてきた」


「お前最悪だろ」


「だって、あのまま帰らなかったら俺…耐えれてない」



あのまま彩香のことめちゃくちゃにしてしまいそうだった。

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