寄生虫
サッカー部の朝練は週1回だけだ。
だから京介は毎日のように遅刻寸前で登校してきているんだから。
「あぁ。部活はないけど、個人的にな」
爽やかな笑顔でそう言う克哉に、思わずあたしまでドキッとしてしまう。
青春にかけているのが顔にも現れ始めている。
「すごいね、克哉」
「そんな事ないよ。俺くらいの実力がある奴は沢山いるんだ。なまけてたら、すぐ抜かされちまう」
真尋の言葉に真剣にそう答える克哉。
昔の克哉なら自分から朝練なんて絶対にしなかっただろう。
どちらかといえば、京介に誘われて渋々付き合う感じだった。
部活後の自主練習もそんな風にやっていたと聞いたことがある。
「克哉、本当に変わったね」
あたしがそう言うと克哉は少し照れたように頭をかいて笑顔になった。
「みんながそうしてほしいって考えているのが、わかったからな」
「じゃぁ、自分から変わろうと思ったの?」
「あぁ、もちろん。誰かに注意されたらつい反発するけど、自分で変わろうと思ったら案外簡単に変われるもんなんだな」
前向きな克哉の言葉に、あたしは頷いたのだった。
だから京介は毎日のように遅刻寸前で登校してきているんだから。
「あぁ。部活はないけど、個人的にな」
爽やかな笑顔でそう言う克哉に、思わずあたしまでドキッとしてしまう。
青春にかけているのが顔にも現れ始めている。
「すごいね、克哉」
「そんな事ないよ。俺くらいの実力がある奴は沢山いるんだ。なまけてたら、すぐ抜かされちまう」
真尋の言葉に真剣にそう答える克哉。
昔の克哉なら自分から朝練なんて絶対にしなかっただろう。
どちらかといえば、京介に誘われて渋々付き合う感じだった。
部活後の自主練習もそんな風にやっていたと聞いたことがある。
「克哉、本当に変わったね」
あたしがそう言うと克哉は少し照れたように頭をかいて笑顔になった。
「みんながそうしてほしいって考えているのが、わかったからな」
「じゃぁ、自分から変わろうと思ったの?」
「あぁ、もちろん。誰かに注意されたらつい反発するけど、自分で変わろうと思ったら案外簡単に変われるもんなんだな」
前向きな克哉の言葉に、あたしは頷いたのだった。