寄生虫
あたしはそう言って、ご飯を口に運んだ。
「そうだったら、嬉しいけど……」
そう言う真尋の表情は全く嬉しくなさそうで、あたしは食事をする手を止めた。
自分の為に頑張っている彼氏を見るのが嬉しくないのだろうか?
「なにか、不安な事でもあるの?」
そう聞くと、真尋は教室内を見回しそしてあたしを見た。
「もし、克哉が他の誰かの為に頑張っていたとしたら? そう考えたら、なんだか気が気じゃなくなってきちゃって……」
「なにそれ。克哉が浮気でもしてるんじゃないかって、考えてるの?」
あたしは思わず早口になってそう聞いていた。
真尋は小さく頷く。
「そんな事、あるわけないでしょ」
克哉と真尋は校内でも有名なカップルだ。
克哉のファンは多いけれど、真尋がいると言う事を理解しているので告白をしてくる子はいない。
2人の邪魔をするような子も、今まで一度も見たことがない。
「そうだったら、嬉しいけど……」
そう言う真尋の表情は全く嬉しくなさそうで、あたしは食事をする手を止めた。
自分の為に頑張っている彼氏を見るのが嬉しくないのだろうか?
「なにか、不安な事でもあるの?」
そう聞くと、真尋は教室内を見回しそしてあたしを見た。
「もし、克哉が他の誰かの為に頑張っていたとしたら? そう考えたら、なんだか気が気じゃなくなってきちゃって……」
「なにそれ。克哉が浮気でもしてるんじゃないかって、考えてるの?」
あたしは思わず早口になってそう聞いていた。
真尋は小さく頷く。
「そんな事、あるわけないでしょ」
克哉と真尋は校内でも有名なカップルだ。
克哉のファンは多いけれど、真尋がいると言う事を理解しているので告白をしてくる子はいない。
2人の邪魔をするような子も、今まで一度も見たことがない。