寄生虫
あたしは小さなテレビから流れているお笑い番組を見ながら、無意識のうちに右腕をかいていた。
昼間あれだけかいて赤く腫れていたのに、まだかゆみは取れていなかった。
いつの間にか腕からは血が流れていて、ヌルヌルとした感触でよやくその事に気が付いた。
「あ~あ、やっちゃった」
あたしはため息をついてティッシュで傷口を塞ぐ。
一体何に噛まれてこんなにかゆくなってしまったんだろう?
思い当たる事なんてなにもなくて、あたしは首をかしげた。
今日はいつも通り遅く起きて、いつも通り学校へ行っただけだ。
放課後買い食いはしたけれど、腕のかゆみはその前からだった。
疑問に思っていると玄関が開く音が聞こえて来て、「ただいま」と、お父さんの声が二階まで届いて来た。
あたしは返事をせず、視線をテレビへ写す。
一階からお父さんとバラの楽しそうな声がすぐに聞こえて来て、あたしは耳を塞いだのだった。
昼間あれだけかいて赤く腫れていたのに、まだかゆみは取れていなかった。
いつの間にか腕からは血が流れていて、ヌルヌルとした感触でよやくその事に気が付いた。
「あ~あ、やっちゃった」
あたしはため息をついてティッシュで傷口を塞ぐ。
一体何に噛まれてこんなにかゆくなってしまったんだろう?
思い当たる事なんてなにもなくて、あたしは首をかしげた。
今日はいつも通り遅く起きて、いつも通り学校へ行っただけだ。
放課後買い食いはしたけれど、腕のかゆみはその前からだった。
疑問に思っていると玄関が開く音が聞こえて来て、「ただいま」と、お父さんの声が二階まで届いて来た。
あたしは返事をせず、視線をテレビへ写す。
一階からお父さんとバラの楽しそうな声がすぐに聞こえて来て、あたしは耳を塞いだのだった。