永久に抱かれた姫君
年を追うごとに、気持ちは募った。
君と通じ合えたのは君のお母様が病に倒れた時。
お父様の時のことを思い出して怯えていた君を、僕は静かに抱き締めた。
大丈夫。大丈夫だから、と。僕が傍にいるから、と。
君は、眉尻を下げて、僕にしがみついて泣いた。泣き疲れて眠った君は、とても綺麗だった。
その翌朝、お母様の容体が安定したと聞き、君は安堵したように再び涙を流した。
そして僕を見て、照れながらも微笑み小さく、ありがと、と言った。