干物ハニーと冷酷ダーリン
【川本かなでside】
前代未聞も大事件である。
目を覚ましたら、隣に水城さんがいた。
と、言うか寝ていた。
そして、激しい頭痛。
完全に酒に飲まれた証拠であり途中から、記憶が飛んでいるのだ。
そっと、布団から抜け出し状況確認に努める。
ここは、水城さん達の部屋であることに間違いはない。
テーブルには、黒崎さん。
その口元にはタオル。ゲロ対策?
時計の針は、5時23分を示している。
そして、あたしは生理だ。
はっ!とお尻に手を添える。
うん。漏れてない。
部屋に転がっていた自分のポーチを見付けると、それを持ってトイレに向かった。
流石に男の部屋に、これを残していくわけにもいかないので、袋に入れてポーチにしまう。
さて、どうしたもんか。
一体昨日のあたしは何をしてしまったのでしょう。
この状況からして、記憶を持っているのは水城さんだけだろう。
だが、その水城さんは綺麗な顔して寝てらっしゃる。