干物ハニーと冷酷ダーリン



そして、何故あたし達が打ち合わせ室で寝てたというと、



『あぁ、運んだの俺だよ。編集長が二人とも顔がやばい事になってるから、打ち合わせ室に入れとけって。俺より先に来てた富井くん、凄いびっくりしてたよ』





…………ああ、恥ずかしい。
明日、富井くんに会わせる顔がない。




1度寝たおかげか、妙にすっきりしたあたしの頭は、二度寝する必要がないくらいに復活した。

こうなってしまったら、帰宅を許されてもやることがない。




やっぱり、あのまま仕事すれば良かったかな。


と、ぐるり部屋中を見渡す。



1DKのあたしの部屋。
泥棒でも入ったような有り様だった。

最近ろくに休みという休みがなかったからなぁ。掃除も儘ならなかった。



掃除でもする?………しちゃう?
天気もいいことだし。




いざ、行動しようと思ってもなかなか身体が動かないのは何でだ?



まっ、掃除は後でいっか。
ごろんとベッドに転がると、眠気があったわけではなかったが意外とすんなり二度寝ができてしまった。




< 35 / 361 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop