干物ハニーと冷酷ダーリン
1週間後。
研修期間3ヶ月として、取り敢えず高橋さんを採用した。
そして、今日が高橋さんの初出勤日。
あたしが教育係としてつく事になった。
「高橋さん、紹介するね。こちら三野さん、で、滝くんに富井くん」
「宜しくお願いします。高橋です」
高橋さんは、緊張しながらも次々に挨拶をしていく。
「…で!あこで気絶してるのが、中林さん。また後で意識が戻ったら挨拶に行こう。今出てる人もいるから、それもまた後で」
「はい」
それから、編集部内をざっと説明していく。
仕事内容に関しては、やってみないことには説明しようもないので、徐々に教える事にする。
研修期間中は、主に編集者のアシストをしてもらう事になっている。
資料整理やコピー取り、データ入力。
それを3ヶ月乗り越えての編集者見習いとなり、原稿を取り扱えるようにまた指導する。
担当編集者になる道のりは、以外と厳しかったりするのである。