干物ハニーと冷酷ダーリン
「じゃあ、高橋さん。今日のところはこの資料整理をお願い。年代順に下の段に古いものをお願いね」
「はい、分かりました」
「分からない事があったら、聞きに来てね。午前中はあたしデスクにいるから」
高橋さんに、資料室の整理を頼んでデスクに戻り自分の仕事を始める。
何だか、気絶している中林さんを除いて妙に周りがイキイキとしている気がするのですが。
いつもは、死んだ魚のような目をしている三野さんまで。
何故?なんて愚問な事は聞かない。
高橋さんがいるからだと容易に想像がつくし、十中八九それで間違いはない。
問題なのは、そこじゃない。
あたしの隣の住人、黒崎さんだ。