お帰り!フランス人の王子様
またね。
今度いつ会えるか全然分からないけれど、
まあ、同じ惑星にいるのだし、
インターネットもあるのだし…
「フランスのワインを送るなー!
俺はワイン嫌いけどー!」
手荷物検査のゲートに吸い込まれながら、
王子は大きい声で私に叫んだ。
ああ、もう、恥ずかしい。
ルイの後ろのカップルが
ルイと私を指差して笑ってるじゃん。
だけど今は恥を捨てて私も叫ぶ。
「ボルドーの赤で!」
王子はうんと頷くと
そのまま人の流れにのまれて
消えていった。