副社長は束縛ダーリン
悠馬さんが四月からの副社長業務を、懸命にこなしている姿勢は、私にも他の社員たちにも伝わっているというのに。
やっぱり私って、見た目も中身も、悠馬さんと釣り合っていないよね……。
改めて、それを感じつつ、彼の質問には「二年目なので、そろそろ自分のレシピを商品化させたいと思ったんです」と答えておいた。
嘘はついていないけれど、肝心な部分は省いた答え。
彼にまっすぐな視線を向けられると、心が徐々に落ち着きをなくし、抱えているクッションを鼻まで引き上げて、目を泳がせた。
「怪しい。まだなにか隠しているよね?」
「そんなことは……」
鼓動を速めながら否定しようとしたら、クッションを取り上げられて、ソファーの後ろに落とされてしまう。
防具を失った気持ちで、慌ててソファーに膝立ちし、背もたれの後ろに手を伸ばして拾おうとしたら、体を引き寄せられた。
なぜか悠馬さんの両足を跨いで、向かい合わせに太ももの上に座らされ、私は顔を赤らめる。
この体勢はちょっと恥ずかしい。
悠馬さんは半裸だし……。