副社長は束縛ダーリン

ああ、恥ずかしい。

秘密裏にダイエットを成功させて、『元々、私は細身ですよ』と格好つけるつもりだったのに、必死に痩せようとしているのがバレてしまった。


悠馬さんは吹き出し、肩を揺らして笑い声を上げている。


「そう言われたら、俺と付き合いだしてから、少しふっくらしたかもね」

「悠馬さんが毎週末私に、美味しいものをたっぷり食べさせるから……って、え!?
やっぱり、ふっくらして見えるんですか?
ど、どうしよう。体重はもう少しで、元に戻るのに、脂肪の量は減ってないのかな……」


体を隠すように両腕で抱きしめ、うろたえていたら、その腕を外された。

笑うのをやめた彼は、優しい笑みを浮かべ、諭すように語りかける。


「痩せる必要はない。ふっくらしたというのは、太っているという意味じゃないから。
ここも、ここも、俺に愛されて女らしく丸みを帯び、触り心地のよい体つきになったということだよ」


< 204 / 377 >

この作品をシェア

pagetop