副社長は束縛ダーリン

自分の思慮の足りなさを恥じていた。

今後は慎重に……とはいっても私のことだから、また間違った判断をしてしまうかもしれない。

これからは逐一、悠馬さんの指示を仰ぐことにしようかな……。

心の中で反省してからもう一度謝って、恐る恐る聞いてみた。

「それで、私はこれからどうすればいいですか……?」


すると「放っとけ」という適当な返事をされて、目を瞬かせる。


「こんなおかしな勝負に応じてどうする。契約を破った場合の罰則等も記載されていないし無視しろ。なにより、俺は望月と付き合う気はさらさらない」


無視していいの……?

戸惑いつつも、そう言ってもらえるとホッとして心が少し軽くなる。

それと同時に、もしかして……という期待も芽生えていた。

望月さんをハッキリと拒む言葉からは、一切の愛情を感じない。

もしや、大学時代に彼から告白されたという話も、望月さんの作り話だったりして。

そう期待して確認してみたら目を逸らされ、一拍の間を置いてから「それは本当」と言われてしまった。


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