副社長は束縛ダーリン

すぐに笑いを収めて、また上品な作り笑顔に戻る彼女だったが、私に対する視線には、これまでにない好意的なものを感じていた。


「悠馬の気持ちが分かった気がするわ。男に生まれていたなら、きっと私も朱梨さんを選びたくなる」

「え、どうしてですか!?」

「思慮が足りないというか、感じるままに生きているのが素敵だわ。裏表がないからあなたの言葉は信じられる。反応も素直で分かりやすくて、あなたはきっと誰に対してもそうなんでしょうね。純粋な分、危うくて、騙されないように守ってあげたくなるもの」


それは……褒め言葉かな?

半分ほどは言葉に棘を感じたけれど、彼女と喧嘩したいわけじゃないので、褒められたと捉えて喜んでおこうと思う。


「ありがとうございます」と笑顔を向ける私に、彼女も笑みを返してくれて、それから背を向けた。

コツコツとパンプスのヒールを鳴らして歩き出した彼女。

でも二歩進んだところで足を止めて肩越しに振り向くと、クスリと笑ってこんな言葉を残した。

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