副社長は束縛ダーリン
悠馬さんはGPSを持たせたり、報告メールを義務づけたりと、私を束縛して支配しようとする傾向がある。
でも、その支配欲、独占欲の裏側には、私に向けられる愛情と優しさがあるから、困ることはあっても決して嫌じゃない。
悠馬さんは、私なんかにはもったいないほどの最高の恋人だと思っている。
できれば、この恋がずっと続いて、いつか実を結ぶ日が来るといいのに……。
頭にふと浮かんだ“結婚”のふた文字に、思わず顔が熱くなる。
グラスに三分の一ほど入っているシャンパンをグイッと飲み干すことで、その言葉を消そうとしていた。
今が幸せなんだから、焦らなくてもいいじゃない。
年が明けて少しすれば、交際期間は一年になる。
そう、たった一年。
悠馬さんの口から結婚という言葉は出たことがないし、催促するようなことを言ってはいけない。
首を横に振って、別のことを考えようとしていたら、「どうした?」と問いかけられる。