副社長は束縛ダーリン
長谷部くんの答えにショックを受けて、私は固まる。
頭をお盆で殴られたくらいの衝撃を感じていた。
私の一杯目の梅酒サワーは、まだグラスに半分残っているけれど、他の人は五杯目を注文している。
みんなすっかりいい気分で酔っ払っているので、フォローしてくれる人は存在しない。
長谷部くんの意見に拍手が湧き、「それいい表現。朱梨は確かにちょうどいい」と口々に賛同するだけだ。
誰より酔いが回っているのはユッコで、少々呂律の回らなくなった口で、とどめを刺してくれた。
「副社長の元カノって、お嬢様タイプばかりなんじゃない? だから朱梨みたいな普通の子が珍しくて、楽しいんだよ。
飽きられて捨てられるまで、せいぜい楽しめ」
「私……いつか悠馬さんに、捨てられるの?」
「そりゃそーれしょ。なーにあんた、結婚までいけるとでも? 無理無理。副社長と朱梨じゃ、誰がどう見ても釣り合わない」