副社長は束縛ダーリン

その魅力がなんなのか、第三者の客観的な目で見て考えてもらえば、判明するのではないだろうか?

そう思い、張り切って真面目に聞いたのに、全員に爆笑されてしまった。


「私は真剣に相談してるの。笑わないで考えてみてよ。ねぇユッコ、私って具体的にどこがどう、いい女だと思う?」

「や、やめて……朱梨がいい女って……笑い死ぬから」


右隣からはヒーヒーと苦しそうな笑い声しか返ってこないので、左を向く。

長谷部くんは『俺に聞くの!?』と言いたげな、驚いた顔をしていたけれど、笑いを抑えて答えてくれた。


「朱梨ちゃんは、いい女と言うより……ちょうどいいって気がするよ」

「ちょうどいい?」

「うん。言葉が悪いかもしれないけど、楽に楽しく付き合えそう。高嶺の花じゃなくて、かわいさもちょうどいいし、少し頑張れば手が届きそうな、ちょうどいい感じの女の子」


いい女じゃなくて、ちょうどいい女の子?

秘めた魅力もないってことなの?

そんな……。


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