副社長は束縛ダーリン

こんなふうに彼と自分を比べてしまうのは、間違いなく、この前の同期会のせい。

素敵な悠馬さんに想われている私は、いい女に違いないと思っていたのに、全員に否定された。

みんなが教えてくれたのは、私はいい女ではなく、ちょうどいい女だという事実。

悠馬さんと全然釣り合いが取れていないと気づかせてもらい、一気に自信をなくしていた。


社屋前の二車線の道路には、黒塗りの個人タクシーが停車していた。

どうやら悠馬さんが呼んでいたようで、乗り込むと、すぐにタクシーは走り出た。


夕日は西の空に薄っすらと赤みを残し、もうすぐ完全に沈んでしまいそう。

紫色の夜の帳が降り始め、街はビルの窓辺に灯る明かりと、街灯、車のヘッドライトに照らされている。


車窓を見ながら考えているのは、やっぱりあのこと。

交際五ヶ月ほどの今は、まだ新鮮味があるから彼は私に構ってくれるけど、一年先はどうなの?

いい女じゃない私は、悠馬さんと釣り合わない。

飽きられてしまえば、捨てられるのかな……。


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