【溺愛注意!】御曹司様はツンデレ秘書とイチャイチャしたい
緊張と不安で、喉の奥が苦しい。
「だから……。できるなら、ハチを成仏させてあげたいです」
振り絞るようにそう言った声は、情けないくらい震えていた。
専務が一歩こちらに近づいて、私の頬に触れた。
私の言葉を促すように、優しく私の頬をなでる。
ごくりと息を飲み、専務の顔を見上げて口を開いた。
「……ハチを成仏させてあげるために、抱いてくれますか?」
私のその言葉も、肩も、膝も、指先も、冷たい雨に打たれ、体中が冷えて震えていた。
それなのに、専務に触れられた頬だけが、燃えるように熱かった。