【溺愛注意!】御曹司様はツンデレ秘書とイチャイチャしたい
 

「じゃあ、詩乃ちゃんはどうしたい?」

専務は顔にかかる髪を、邪魔くさそうにかきあげるとこちらに視線を投げる。
私を見る少し茶色がかった綺麗な瞳が、じわりと熱を帯びる。

「ハチを除霊したい? 未練を晴らして成仏させたい? それとも、このままとりつかれたままでいたい?」
「私は……」

緊張で、喉がごくりと大きな音をたてた。


こんなの、正しくないって分かってる。
専務の優しさにつけこんでこんなことをお願いするなんて、卑怯だって分かってる。

相手は上司で、しかも婚約者がいるかもしれないっていうのに。
だけど……。

「……ハチを無理やり除霊なんてしたくないし、いつまでもこのままでいられないのもちゃんと分かってるんです」

たどたどしい口調でそう言うと、専務はこちらを見つめたまま小さく頷いた。

「だから……」
「だから?」

そう問われ、私はごくりと息を飲む。

 
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