【溺愛注意!】御曹司様はツンデレ秘書とイチャイチャしたい
 

その綾崎グループの御曹司にして、専務を務める綾崎誠人。
それが、私の仕える上司だ。

グループの社長が専務の父、そして長男である弘人さんが副社長。

次男の誠人さんは大学卒業後、綾崎グループの子会社である綾崎フーズに入社した。
綾崎フーズは食品の卸しではなく、自社でオリジナルブランドのおつまみや缶詰などの加工食品を開発製造している会社だ。

そこで一社員として五年間働いた彼は、綾崎フーズでしっかりとした功績を残し、親の七光りだけではないときちんと証明してみせた後、親会社である綾崎グループの役員となった。

誠人さん自身はまだ役員になるつもりはなかったようだけど、丁度副社長を務めていた長男の弘人さんが、東南アジアに物流事業を展開する目的の合弁会社を設立するために現地へ赴くことが多くなり、手薄になった国内業務を補うためにと役員に選出されたらしい。

いくら社長の息子だとはいえ、まだ若い彼が役員になることに、どこからも不満がでなかったというからすごい。
顔が良くて、明るく人から好かれる性格で、仕事が出来て、その上由緒ある大企業の御曹司様。
なんというか、ずるいくらいとんでもなく、魅力的な男だと思う。

私はそんな人の、秘書をしている。
魅力的すぎる専務のせいで、毎日動揺の連続だ。
その動揺を外に見せることなんて、決してないけれど。



 

< 9 / 255 >

この作品をシェア

pagetop