【完】うぶな私がイケメンチャラ男と恋するまで
帰り道。私は悠子に電話をかけていた。
家に着いてからでも良かったけど、早く知らせたくて堪らなかった。
「もしもし悠子?
今大丈夫?」
「大丈夫だよー
何かいい事でもあったか?」
電話越しでも分かる。絶対今ニヤついてるでしょ。
「私、橋本くんとお付き合いすることになった…!」
「おめでとう!初彼氏だね?
んーそっかそっか…委員長と璃乃がなぁー」
良かったねって祝福してくれる。
「あのね、それでまだ悠子に言ってないことがあって…」
私は月星と最後に喋った、というか最後に認識された?であろう日のことを悠子に話した。
「委員長も結構な行動派だったんだね。
璃乃は月星くんのこと、もう大丈夫なの?」
「まだ完全に忘れられた訳じゃない。でもきっと橋本くんといる内に変わってくると思うの」
だから、今はちゃんとしっかり橋本くんと向き合う。私がそう加えると悠子は
「私はいつでも璃乃の味方だからね?」
きっと私は幸せ者だ。
こんな風に自分を思ってくれる友達と彼氏、がいる。
「ただいまー」
「おかえり」
自分の部屋に戻っても悠子との電話を続け、夜ご飯の前まで話していた。