走馬灯
そして入って来たと思ったら、

ひなは自分の荷物をまとめている。


そうか・・・。

とうとう出て行くんだな。

俺は覚悟はしていたが

かなり落ち込んでしまった。


ひなは俺の部屋のすぐ近くに

もうすでにアパートを借りて来たと話した。


“少し離れた方が良いと思って・・・。”

目には涙を浮かべている。


“でも歩いて5分位のところだから

いつでもすぐ逢えるね。”

そう行ってひなは出て行った。


しかし俺の生活は

どんどんすさんでいった。

食べ物を食べずに

朝から酒を飲む生活が続く。


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