おはよう、きみが好きです
「俺らって、いつもこーだよな。ぶっくく……うける」
「何いってんの、うけな……ぷぷっ!」
「うけてんじゃん!」
「あはは!だって、本当にブレないなって、あたしたち!」
なんだか、おかしくなってきた。
カラカラ笑っていると、八雲が眩しいものでも見るようにあたしの顔を見て微笑む。
それにまた、心臓がトクンッと鳴った。
「な、なに……??」
「今度は、ちゃんと心して聞けよ?」
「う、うん……」
これから何を言われるんだろう。
いい話だといいな……なんて。
八雲の言葉を待つ数秒。
バクバクと激しくなる鼓動に苦しくなった。
「……アンタが好きだよ、泪」
「っ……ほんと……に?」
「聞こえなかったか?泪が好きだって言ってんの」
――ドキンッ!
八雲が、あたしのことを好きだって。
確かに、ちゃんと聞こえた。
まさか、あたしと同じ気持ちだったなんて……。
どうしようっ、嬉しいっ!!