マ王の花嫁
・・・「ジョセフィーヌ様」より「王妃様」と呼ばれる方が、まだ罪の意識が軽くなる気がする・・・。
扉に背を預けた私はフゥとため息をついた。
でも、部屋の隅で骨をガジガジと噛むウルフの姿を見た私の顔に、すぐ笑みが戻る。
心穏やかになった私は、続き部屋の扉をコンコンとノックした。
すると、すぐさま扉の向こうから、「ディア」というライオネル王の声が聞こえた。
「初めての視察、ご苦労だった。植物に詳しいおまえの意見は、とても的確で為になった」
「そう言っていただけると、私も嬉しいです」
「疲れただろう。今日はもう休め」
「はい、そうさせていただきます。おやすみなさ・・・」と言ってる途中で、「ディア」と私を呼んだライオネル王の声は、切羽詰まったような響きがあったような気がして。
つい何かを期待するように、掴んでいたノブの手に力がグッとこもる。
扉に背を預けた私はフゥとため息をついた。
でも、部屋の隅で骨をガジガジと噛むウルフの姿を見た私の顔に、すぐ笑みが戻る。
心穏やかになった私は、続き部屋の扉をコンコンとノックした。
すると、すぐさま扉の向こうから、「ディア」というライオネル王の声が聞こえた。
「初めての視察、ご苦労だった。植物に詳しいおまえの意見は、とても的確で為になった」
「そう言っていただけると、私も嬉しいです」
「疲れただろう。今日はもう休め」
「はい、そうさせていただきます。おやすみなさ・・・」と言ってる途中で、「ディア」と私を呼んだライオネル王の声は、切羽詰まったような響きがあったような気がして。
つい何かを期待するように、掴んでいたノブの手に力がグッとこもる。