マ王の花嫁 
「・・・はい?」
「・・・これからも視察へは同行してほしい」
「私の知識と経験と意見がお役に立つのなら、ぜひまた同行させてください」
「ああ、頼むぞ」
「それじゃあ・・・」
「ディア」
「・・・はい?」
「今夜は俺がいなくても一人でぐっすり眠れるか?」
「それは大丈夫です。今夜からはウルフがいますし」

2・3秒の沈黙後、扉の向こうから聞こえてきたのは、「ほぅ?」という声だった。

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