マ王の花嫁 
ライ様の袖を軽く掴み、半泣き顔で見上げる私を、ライ様は眉間にしわを寄せて、睨むように見返した。

「俺たちは結婚した」
「だからそれは偽りでしょう?だから、私の偽王妃の暮らしも、もう終わりなんです!」
「だが、おまえは俺と結婚した。おまえはロドムーンの王妃だ」
「ええ。ですが私は偽りの王妃です。そして私は、本来庶民です。お忘れですか?姫とは名ばかりのもので、私には本来、あなたと結婚をする資格すら無いのよ!」
「では、俺が国王を辞めれば、おまえはこのまま俺と結婚し続けるのか」
「は・・・。あ、あなたは、一体何を・・・。そんな事、絶対にしてはダメ!いい?あなたには、国王としての威厳と素質があるのよ!だから皆、あなたについて行く覚悟ができているの!」
「ならばおまえも俺について来い!」

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