マ王の花嫁 
「おまえが姫であろうがなかろうが、そんな事はどうでも良い。俺は、おまえと結婚したい。大体、おまえは俺とここで別れて・・それでいいのか?おまえにとって俺は、その程度の存在だとでも言うのか?え?」
「いいえっ!!わた・・・私・・・あなたとここでお別れする事が・・・もう二度と会えない事と思っただけで、こんなに・・愕然とするくらい寂しいとは・・・思ってもみなかった・・・!」
「ならば、俺たちが離れ離れになる理由など無いはずだ。そうだろう?」
「・・・はい、ライ様」
「フィリップ翁。そういう訳で、メリッサとの婚姻をお許し願いたい。できれば其方も、ロドムーンの王宮で暮らしてほしいと思っているのだが」
「双方愛し合っておる二人の婚姻に、ワシが邪魔立てをする理由なぞ無いわ。それに、仮にワシが反対をしても、其方はメリッサと結婚をするのじゃろう?」
「・・・その通りです」
「ならばワシの願いはただ一つ。メリッサを・・・わが娘だと思うて育ててきた、アンナマリア様の大切な娘を、いつまでも愛し、幸せにして欲しい」
「メリッサが俺の傍にいてくれる限り、その願いは必ず叶うでしょう」

・・・心が幸せで満たされていると、食欲も回復するのか。
その日私は、孤児院で出されたジャガイモのスープを、ボウル一杯、全て、美味しく食べきる事ができた。

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