マ王の花嫁 
翌日、私たち一行は、フィリップと私とシーザーが暮らしていた小屋へ行き、ロドムーンへ持って行きたいものを選別し、小さな鞄一つにそれらを詰めこんだ。
その日のお昼頃、ロドムーンから馬車―――ヴィーナが念で馬を小屋まで先導した―――が2台やって来た。
けれど馬を休ませるために、その日は引き続き小屋に滞在し、その翌日の午後、孤児院の皆に見送られながら、ロドムーンへ戻った。
フィリップとシーザーも、勿論一緒だ。

体が弱っているフィリップには、横に寝る事も出来るくらい(しかも快適に)、ベッドのように広い馬車に乗ってもらった。
上質で高価な服や靴を持つ事より、こういう「贅沢」が出来る事に感謝したい。
そして、こういう贅沢が出来るのは、ほかならぬライ様のおかげである事も、常に心に留めておこう。

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