見上げた空は広かった
「吸う?」
俺はベットから立ち上がりクローゼットの方に向かって歩いた。
「いいよ」
ハナは俺のさっきの作り笑顔に対抗するかのように純粋そうな顔で微笑んだ。


本当に似てる。

部屋の窓を開けて机上のランプを消す。
俺らは月の明かりだけで全てを判断する。
俺がジョイントに火をつけるとマリファナの匂いがそこらへんに広まった。

自然に心が軽くなる。
2ー3口吸うとハナに渡した。

鼓動が早くなる、心がふわぁと浮いた気持ちになる。

ハナも2−3口吸うと俺にジョイントを戻した。

ハナは外を眺めながらぼーっとしている。

その瞳の奥で君はいったい何を考えているんだろうー。
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