願わくば、この先もずっと・・・
「琴子さん?どうしたんですか?なんで泣いてるんですか?」
泣いてる?鈴木くんに指摘され慌てて自分の頬に触れると濡れていた。ダメだ。もう隠せない。
「・・・今日で最後か。あの人と付き合うから」
涙をぬぐいながらポツリと呟いた言葉に反応した鈴木くんはテーブルの向かい側から勢いよくパンとテーブルを叩いた。その反動でお味噌汁が少し溢れたけれど彼は気にも止めない様子。
「お味噌汁、溢れたよ」
「どういうことですか。あの人と付き合うって」
「だから告白されてたじゃない。俺も好きだって言ってたでしょ、受付の安永さんに」
「・・・ヤスナガ??って誰ですか?」
「だから受付の安永さんよ、鈴木くん今日昼休み告白されてたでしょ?私、見てたんだからね!心配しなくても彼女が出来たら一緒にご飯なんて、うぐっ」
私が言いかけた言葉を言わせないように彼は箸を手にして車麩を私の口に放り込んだ。美味しいけど、言わせなさいよ。
「ちょっと、口に、入れたら喋れないでしょ」
その後も喋ろうとするたびに肉じゃがだの、卵焼きだの放り込まれる。私は鳥の雛か。さすがに腹が立ったので彼の手を掴み動きを止めた。
泣いてる?鈴木くんに指摘され慌てて自分の頬に触れると濡れていた。ダメだ。もう隠せない。
「・・・今日で最後か。あの人と付き合うから」
涙をぬぐいながらポツリと呟いた言葉に反応した鈴木くんはテーブルの向かい側から勢いよくパンとテーブルを叩いた。その反動でお味噌汁が少し溢れたけれど彼は気にも止めない様子。
「お味噌汁、溢れたよ」
「どういうことですか。あの人と付き合うって」
「だから告白されてたじゃない。俺も好きだって言ってたでしょ、受付の安永さんに」
「・・・ヤスナガ??って誰ですか?」
「だから受付の安永さんよ、鈴木くん今日昼休み告白されてたでしょ?私、見てたんだからね!心配しなくても彼女が出来たら一緒にご飯なんて、うぐっ」
私が言いかけた言葉を言わせないように彼は箸を手にして車麩を私の口に放り込んだ。美味しいけど、言わせなさいよ。
「ちょっと、口に、入れたら喋れないでしょ」
その後も喋ろうとするたびに肉じゃがだの、卵焼きだの放り込まれる。私は鳥の雛か。さすがに腹が立ったので彼の手を掴み動きを止めた。