最後の恋
そんな私の悲しい思考を遮断させるかのように、うなじにキスを落とされ私の口からは小さな吐息が漏れた。


その直後、冷たく細いチェーンようなものが首筋に触れた。


閉じた目を開けて見ると、私の首に付けられていたそれはオープンハートのダイヤのネックレスだった。


驚きで声が出なかった。


それと同時に胸がぎゅーっと締め付けられるように痛くなる。


足元から照らされている暖色系のダウンライトで、窓に映る私たちがはっきりと映し出されている。


窓越しの彼と目が合うと


「メリークリスマス。」


そう言って優しく微笑み、もう一度私の首にキスを落とした。


今度はネックレスの上から………。


冷たい感触と彼のキスで、今日は泣かないと決めてきたのにもうすでに涙が溢れそうだった。


「…うん、やっぱり杏奈に良く似合ってる。綺麗だよ。」

「…ありがとう」


心の中では別れを決めているのに、こんなに幸せな女にしないで。
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