最後の恋
さっきまで皆の笑い声が絶えなかったリビングにいるのは私一人で、今は嘘のように静まり返っている。


みんなでワイワイ笑いながら楽しく過ごしている間は気も紛れ忘れたふりが出来ていたのに、こんな風に一人になったふとした瞬間に彼が出て来て心の中を埋め尽くしていく。


胸がズキズキと悲鳴をあげていた。


彼に別れを告げてから10日あまり…会えなくなってから1週間近く経っていた。


実は、会社で紫乃を見かけたあの日


着信とメッセージを受信していたのは、紫乃からだけじゃなかった。


お風呂から出た私は、もう考えるのが辛くて普段家ではあまり飲まないお酒の力を借りて眠りについた。


翌朝、スマホを見ると日付が変わるちょうどくらいに彼からの着信とメッセージを受信していたのだ。
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