最後の恋
こんな時間に何の用だったんだろう…


もう期待なんて微塵もしていない…あるのは不安しかなかった。


この2日間の会社での彼の様子や、二人から連絡があった昨晩…二人が一緒だったと思うと私からかけ直す事なんてできるはずもない。


別れを決めたのも切り出したのも自分なのに、決定的な言葉を言われるのが怖いと思っている自分が惨めに思えた。


「別れない。」


と言っていた彼から受信したメッセージも、紫乃からのメッセージも未だに見れないまま時間だけが過ぎていく。


二人は今も、一緒だろうか…


傷つく権利なんてないのに、この心はまた自分勝手にキズをつくる。


彼が紫乃といるかもしれないと思うだけで胸が潰れそうなほど痛くて苦しくて息ができなくなっていく。


時間が経てば経つほど、痛みと苦しみも増していくようだった。
< 208 / 277 >

この作品をシェア

pagetop