最後の恋
いよいよその日が来てしまった。

待ちに待っていたその日は、朝から何とも言えない気持ちで胸の中はいっぱいだった。

いろんな感情がぐるぐる回る感じ…

出産後は個室になるため、前日の昨日から個室に移動していた。

大部屋で当初からいたメンバーの中では、私が一番最後に部屋を出ることになった。

先輩たちは皆、元気に赤ちゃんを産み既に退院していった人もいるようだ。

この病院では双子の妊娠の場合、強制ではないが基本的には帝王切開で出産することになっていた。

「写真撮ろうか。」

窓を背にして外の陽の光をキラキラに浴びていた彼が言った。
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